輸入転売のリスクは何があるの?

輸入転売

輸入なんてやったことないし、転売もやったことないし、輸入転売なんて得体が知れないから怖い・・・。

普通、そうだと思います。

ただ、知らないから怖く感じるだけです。知ってしまえば、対策もまた考えていけます。

お金、資金繰り

物販やってて、仕入れた商品が全く売れない・・・ってのが一番マズいんですが、無在庫転売の場合は受注発注、つまり注文を受けてから仕入れる形になるので、仕入れた商品が売れないってことは基本的にないです。でも、ノーリスクというわけではありません。

仕入れ代金の支払いが先にくる

輸入転売に限らずなんですが、物販は「先に仕入のためにお金を払い、後で売って代金を回収する」という流れです。

つまり、先に仕入れるお金が発生します。いくら利益が出る商品だったとしても、売上金が手元に入ってくるのは後です。

無在庫輸入は、主にクレジットカードで仕入れを行います。カード払いなので仕入れ代金を実際に支払うのは1か月くらい後になるんですが、売上の入金もそれなりに遅いため、仕入れ代金の引き落としが先に来ます。月によってはほぼ同時になることもあるのですが、大抵、仕入れ代金の引き落としの方が先です。

そのため、売り上げが伸びていても、次の仕入れの引き落としがあるせいで、「売上が伸びているのに手元に現金が全然残らない!」ってなります。

でも、これは仕方ないです。Amazonの管理画面で売上が上がっているのを見てニヤニヤして、我慢しましょう。

売れてから入金されるまでのタイムラグがある

Amazonも含め、ECサイトで商品が売れた場合、商品代金は売れた瞬間にはお店側に入金されません。

お客さんはその時に支払ってはいるんですが、実際に店側に振り込まれるのは、月末締めなどの定められた時点で締めてから、まとめて支払いが行われます。Amazonの場合は14日ごとに締め日が来ます。で、振り込まれるのはさらに14日後なので、実質1か月ぐらいかかります。

なので、「売上上がってるのに引き落としに間に合わない!」ってこともあり得ます。

資金繰りについては、自己資金で回せるのであればそれに越したことはないと思いますが、今は金利が安いので、公庫や銀行から借りて手元に余裕を持たせておくのもアリだと思います。

関税

意外と忘れがちなのが、関税。

ざっくり計算で、輸入金額の1割ぐらいが関税になります。

関税も含めて利益計算しましょうね。

輸入禁止品

輸入やらないと全く気にしないんですが、日本に輸入が禁止されている商品って結構あります。輸入するのに許可がいる商品とかもあります。

輸入が禁止されてる商品は輸入できないので売れません。また、輸入に許可がいる商品は、いちいち許可を取ってられないので実際には取り扱いが難しいです。

でも、日本のAmazonでは普通に出品できたりするので、売れてから「仕入れできないぞ(日本に送れないぞ)、困った」ってなってしまいます。キャンセル処理が必要になったり、お客さんから「売れないなら出品するな!」とクレームを受けることもあります。

事前に禁止商品を知っておけば、こういったリスクは回避できます。

代表的な禁止商品は、

  • 銃関連部品
  • 刀剣類(剣、ナイフ、短剣)
  • 化粧品、食品
  • 医療機器、薬
  • 笑気ガス(N2O)

です。

銃関連部品

銃本体はもちろんのこと、銃につける部品もアウトです。

スコープ(照準器)や固定用のスタンドもダメです。

刀剣類

剣、ナイフ、短剣は、刃渡り5.5センチ以上はアウトです。(剣は15センチ未満)

なので、刀剣やナイフはアウトです。

但し、調理用の包丁はセーフですし、斧もセーフです。

剣がアウトで斧はセーフってのも釈然としないかもしれませんが、斧は木を切る用だからいいそうです。

しかし、模造刀はダメです。研げば殺傷能力があるから、ということのようです。

化粧品、食品

健康上、衛生上の理由で、輸入が難しいジャンルです。

アメリカのAmazonで買って日本に送るのは難しいです。

ebayだと個人輸入で送ってくれる人もいるかもしれませんが。

医療機器、薬

医療機器や薬は輸入できません。許可が要ります。

注射器はアウト、ってのは何となく分かるんですが、心拍数を図る機械とか脱毛の機械とかもダメです。

機械じゃなくても、膝のサポーターが税関で医療用と認識されて入ってこない・・・という例があります。治療系は要注意です。

ちなみに、マスクは医療機器でもないし薬でもないので、普通に入ってきました。

笑気ガス(N2O)

笑気ガスは「亜酸化窒素」というもので、ホイップクリームを簡単に作るのに使われる製品です。

アメリカではカートリッジで売っていて簡単に入手できるのですが、日本では医療以外での使用が禁止されているガスに指定されているため、これを輸入しようとすると税関で止められます。禁止薬物なのでどうあがいても通りません。

税関で止まってしまうと、一緒に送った荷物もストップしてしまいます。ストップするということは、商品をお客さんに発送するのが遅くなるってことです。

税関で止められるような商品は取り扱ったらダメです。

不良品

アメリカって、日本に比べていい加減です。ほんとに。

ebayなんか特にそうですが、アメリカAmazonでもあります。不良品率は高いです。

箱が潰れているならまだマシな方で、スイッチが入らない、明らかに使用の跡がある中古品、写真と実物が全然違う、とか。

もちろん、ちゃんとしたきれいな商品もありますし、ちゃんとした商品の方が多いです。

でも、不良品率は日本の通販の比じゃないです。日本では商品違いなんてまずありませんからね。

でも、アメリカだとよくあります。不良品率は、体感上は数パーセントある感じです。日本だとほぼゼロですからね。

最初のうちは「なんでやねん」と思ってましたが、慣れました。(いいのか?)

偽物

いわゆるパチモンです。

転売してしまうと、お客さんから「偽物だ」とクレームがついて、最悪の場合アカウント停止になります。

偽物はebayに多いです。が、アメリカのAmazonにもあります。

これを防ぐためには、信頼できるセラー(出展者)から買うしかないです。アメリカAmazonだったら、販売者がAmazon本体である商品とかね。

慣れてくると見抜けるようになります。

日本のAmazonにも偽物売ってるセラーがいるんですが、見破り方は一緒ですね。

  • 評価が低い
  • 店舗所在地が中国
  • 納期が遅い(中国発送だから)

ここから仕入れるのはギャンブルです。

中国セラーでもいい店はありますが、評価低いのは避けましょう。

アカウント停止

輸入転売は主にAmazonで売るんですが、Amazonで販売する上では、アカウント停止というのが一番のリスクになります。

悪いことをしなければアカウント停止にはならないのですが、「え、これで止まるの?」ってこともあります。

アカウント停止になるよくあるパターン。(復活もあります)

配送遅延、お届け予定日から遅れる

輸入転売は受注してから発注のため、どうしても商品を届けるのに時間がかかります。輸入にかかる時間も、思ったより伸びてしまうことがあります。お届け予定日に届けられなくてクレームが来る、それが原因でアカウントが一時停止になるということがあります。

Amazonでは、配送遅延率は4%以内という目標があります。これを超えたからと言ってすぐに停止になるわけではないのですが、この数字はクリアしましょう。

お届けまでにかかる日数は予め設定できるので、筆者少し長めに設定しています。

短く設定した方が売上は上がるんですが、遅れるのもリスクですからね。安全策でやってます。

知的財産権の侵害(著作権、商標、真贋)

実は、権利者の許可なく作られた商品が、Amazonには普通に売られてたりします。そしてそれを転売しようとして日本で出品してしまうと、権利者からクレームが来て、アカウント停止になってしまうことがあります。

パチモンとかグレーゾーンな商品は人気があるので売れるのは分かるんですが、アカウント停止になると先がなくなってしまいます。ビジネスは長くやり続けることが大事なので、ハイリスクな商品には手を出さない方が、後々成功します。

アカウントが停止になると商品を売ることができなくなりますし、それまでに売り上げた商品代金の入金が保留されることになります。金銭的にもモチベーション的にも大ダメージです。

輸入転売において、Amazonのアカウント停止で一番多いのは権利侵害です。新しい商品を取り扱う際には、商標のチェックはしておいた方がいいです。筆者はj-platpatを使ってます。

j-platpat

リスクを踏まえ、難所を越えてやり続けよう

どんなビジネスにも落とし穴、難所はあります。上記の他にも壁はあると思いますが、主だったものを取り上げてみました。

商品の品質とか不良品云々については、アメリカの独特さというか、文化というか。よく言えばワイルド、悪く言えば大雑把です。でも、それが好きだからアメリカの商品を買ってくれるんだよなぁ、とも思ったりします。

意外と、英語できるかどうかは関係なかったりします。もし必要になったら、Google翻訳で頑張りましょう。

ハイリスクな商品を取り扱うやり方もあるかもしれませんが、筆者が思うにはできるだけローリスクでやって、アカウント増やすとかで積み上げていく方が安定して利益生み出せると思います。

なお、Amazonのセラーアカウントは1人1個までなので、複数アカウントやるためには他の人がいります。もしくは会社。詳しくはまた別で。

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